「うつ病です」

そう言われたのは、6月の末です。
それまでもずっと。
眠っても疲れが取れない。
漫画を読む気にも本を読む気にもなれない。
やらなくちゃいけないことばかりが見えて、あせって、
何かをしても効率がぜんぜん上がらない。
家に帰っても誰ともしゃべる気持ちにもなれず、
テレビを見る気にもなれない。
何をする気力もなくて、
家の中でも暗闇でただただボーっとしている日が続いていました。
その果てで、病院に行き、下された診断が
うつ病
でした。
即刻に休学するように言われ、
研究室からしばらく離れるように言われました。
そう言われて
今までずっと肩に圧し掛かっていた
"やらなくちゃいけないこと"
が、すっとなくなり、
幾分楽になったような気がしました。
でも、苦しいのはそれからでした。
家にいて
時間はあるのに
何もする気になれない。
その果てに流れ着いたのが、
自傷行為です。
とにかく自分が嫌で、
汚く思えて
必死に自分を傷つけることでバランスを保とうとしていました
家族が心配しているのも分かっていても、
やめることはできませんでした。
正確に言えば
それはいまも続いています。

病気に対する、家族の理解は得られています。
それは私が多分に幸福であることの一つだと思います。
でも
それだけではこの病気には勝てないみたいです。
だんだんやることが小さくなったとはいえ、
続いている自傷行為。
すぐに塞ぐ心。
人ごみが苦手になり
喧騒が恐くなり
駅の人の流れに気持ちが悪くなります。

それでも、10月から、大学の後期の授業が始まるのにあわせて、
私は頑張って復学したいと思っていました。
それは現在、叶っているけれど、
本当に戻ってもよかったのかは分かりません。
こうしてまだ
とても精神的な活動である小説を書くという行為が出来ないのに。
飼い始めた小さな生命であるかめsと家族の支えと、
それがあってようやっと研究室に通っている状態なのかもしれません。
自分でも、うまく自分の状態がつかめず
それがまた
私を苦しめます。

そんな状態で、サイトを続けてもいいのか。
何度も自分に問いかけました。
でも、答えは出ません。
高耶さんたちのことを書いていきたい。
それは心の底から今も願っていることです。
でも、自分に書くことが許されるのか。
そんなことが頭の中をめぐり、めぐるのです。

そんな中。
拍手の人数確認も出来なかった中。
一通のメールをくれた方がいました。
私のことを案じてくれている、メールでした。
涙が出ました。
思い切って拍手の人数と確認すると
毎日途切れることなく
誰かが押して行ってくれていることが分かりました。
それはとっても小さな行為なのかもしれませんが、
私にとっては、とっても大きなぬくもりでした。
だから、まだ完全に小説をかける私に戻ったわけではないけれど
世界の片隅でこうして、
高耶さんたちを描いていきたいと思います。
前のようになれるのかは分かりません。
それでも一人でも私の描く高耶さんたちを見たいと思ってくれる方がいれば
少しずつでも前に進める気がします。

うつ病にとって頑張ることは厳禁。
だからこそ
頑張らずに思うがままに二人を描いていけたらと思います。
もしかしたら
こんな私だからこそ書けるものもあるかもしれないのですから。

私の近況報告はこんなところです。
こんなに不安定なまま
更新を再開しても大丈夫なのかは分かりません。
でも、今、したいと思っているからしようと思います。
ゆっくりの更新だと思います。
それでも構わないと言ってくださる方だけで結構です。
よかったらこれからもお付き合いしてください。


五十嵐翔華




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