夢を

昏い喜びに満ちた幻を見た



――――大丈夫、こわくない

                 ずっと、そばにいるから――――




ひどく優しい笑みを浮かべて

       幸せそうに囁いた、男の声が木霊する



この魂に後がないと知ったとき
明日には、いや、今すぐにでも砕け散ると知ったとき

男が選んだのは


    共に 破滅すること・・・







  最後の時を

             最期の瞬間を



  誰にも邪魔されたくないからと

             汚されたくないからと


禍々しい赤い光を男は封じた

    己を、仮死状態へと追いやって



流れ出る赤い血潮が暖かくオレを包みこむ

   甘い香りを放つそれを舌で拭い
     愛しい男を抱きしめて

オレはさざなみのように寄ってくる破滅へと

                       ゆっくりと身を委ねる






愛してる

           誰よりも
     
                      永遠に



  この魂が砕け、消え去ろうとも


いつでも

   どこでも

     何度でも伝えるから


この想いだけは永遠だから


    だから


直江・・・



  ずっと、そばで・・・・・・・・・・・・・




新刊を読んで、書いたものです。
暗くなるだろうから書かないでおこうと思ったのですが、
そうするとほかの小説に手が動かなくて、
踏ん切りをつける為に書いてみました

私の中の新刊のイメージらしいです



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