Heavenly Pain


ギーッガンッ、ギーッガンッと耳ざわりな音が規則正しく響いている。

高耶と直江は互いに上下を入れ替えて、もう、なんども上り詰めては落ちるのを繰り返している。
高耶はその面に苦渋を浮かべて目を細めた。
「直江っもう、ダメだ。止めてくれ」
高耶の眉間に寄った皺、苦しげに細められた目。それらが直江の加虐心を煽る。
「まだまだ、ですよ?」
そう答える間にもギーッガンッ、ギーッガンッという音は鳴り止まない。
「痛いんだよ。頼むから、止めてくれ。」
高耶のプライドを投げ捨てた哀願。
直江は余裕の笑みを浮かべ、仕えるべき主君に哀願させただけでは足りないとばかりにさらに追い詰めた。
「どこが痛いの?言って?」
「くっそんなの・・」
「言えないの?」
直江はスッと目を細め、腰の動きを早くした。
高耶の悲鳴が上がる。
「痛っ!痛いって!やめろ!頼むから止めてくれ!」
直江が腰を打ち付ける度にガンガンと音がして高耶の腰が跳ねる。
高耶がついにキレた。
「いい大人二人でやる遊びじゃないだろう!」
「どうして?誰が決めたんですか?」
直江は解らないフリをして、ますます腰を動かす。
「そこにっ・・ちゃんと・・書いてある!」
直江の動きで腰が跳ねるたびに途切れがちになったが、何とか訴えた。
「じゃあ、言って。どこが痛いのか。そしたら、やめてあげる」
そういう直江の表情は、どこか子供のようだ。
「わかった!言うよ!尻だよ!ケツがいてーんだよ!」
高耶はそう言って自分が一番下に来たときに、乗っていた板からさっと飛び降りた!
「ほら、ここにちゃんと書いてあるぜ。対象年齢が!」

高耶が指差した先は。
水色の細長い板に、つかまる手すりが両側に2段ずつ。
板の中心を支点として、両側に子供が乗って交互に上下が入れ替わる、公園の遊具・・・シーソー。

シーソーの上にいるときに相方にいきなり飛び降りられたら、どうなるか・・・
高耶にしつこくして怒らせるとどうなるか、直江は、その体の局部に受けた痛みでもって思い知った。


終わり

メイシャンさんが、書いてくださいました!!
飾ってもいいよといってくださったので、
めでたい今日の日(5/3)に飾らせていただきます!
きゃ〜、もう、フリー小説の『晴れた日曜日の過ごし方』を
素敵に拉致ってくれて、しかもその中のシーソーに反応して、
こうして書いてくださったんですよ!!
これは、メイシャンさんのファンの方に闇討ちにされますね!
私ったら、闇討ちを狙ってる人ばかりが増えて行く気がするわ(笑)


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