ベテルギウス
二重星




 寄宿学校の朝はけたたましいベルの音とともに始まる。

 各部屋にはそれぞれ二人か四人の共同生活が営まれ、彼らが仲良くやっていればベルで目を覚ました者がもう一人を起こしてやって授業に出てゆく。(もっとも、仲が良いゆえ、つるんで二度寝し、遅刻するというパターンもたまにはある。)
 ここに、そうでなかった青年がいる。
 といっても、同室の者と仲が悪いからというわけではなく、彼は一人部屋住まいなのだった。

 ジリジリジリ……

 いまだ眠りを貪っている生徒たちを叩き起こそうとでもいうように、ベルはいらいらと鳴り続けるが、彼は一向に目覚める気配を見せない。安らいだ表情で夢に浸っている様子だ。

 ジリリ リ ……

 ついにベルが諦めてしまうと、そこには再び天上の安眠が訪れた。
 ―――しばしの楽園。
 気持ち良さそうに惰眠を貪る彼を、次の瞬間、救いの天使が襲った。
「長秀っ!!」
 窓際に設えられたベッドのすぐ頭上にある窓が、外からばたんと開かれる。
 顔を覗かせたのは肩を超えるウェーブの髪を揺らした女生徒だった。澄んだ綺麗な声で彼―――長秀を呼ぶが、それは楽園にたゆたう彼にとっては悪魔の呼び声に等しかった。
「ほらっ 起きなさい!!遅刻するわよ?」
 容赦のない手が、彼の額をぴしゃりとはたく。
「……ンだよ……」
 眠りを妨げられた彼は、開けにくそうに片目を薄く開いてその小悪魔の顔を見ようと試みた。
「何だ、綾子かよ……邪魔すんな、今、いい感じに寝入ってたのに」
 不機嫌にそう呟いて再び目を閉じる彼を、
「いーかげんに、起きなさいっ!!」
 綾子の怒声が殴りつけた。
 キンキンと耳元で叫ばれて、さすがの彼も両目を開く。
 しかし頭はまだまだ夢の中。
「だから、何だってえんだ !? 放っとけよ」
 煩そうに抗議されて、綾子はやれやれと肩をすくめた。
 相手の耳を引っぱり、
「あら、いいの?あと十分で授業始まるけど。あんた、経済学落としかけてるんじゃなかった?」
 ことさらゆっくりと噛んで含めるように言い聞かせてやると、
 一瞬の間のあと、
「あ〜〜〜っ!!」
 一気に眠気を忘れ、長秀は跳ね起きた。
「……ようやく目が覚めたみたいね。
 あたしに感謝なさいよ?わざわざ起こしに来てあげたのよ」
 ぶつからないようにさっと横へ避けた綾子は、彼の鼻先へ人差し指を突きつけてひらひらと振った。
「どーせ来るならもっと早く来てくれたって……」
 恨めしそうに時計を見上げてぼそっと呟いた長秀に、
「何か言った?」
 きらりと瞳を光らせる綾子である。
 ナンデモゴザイマセン、と小声で断って、長秀はようやくベッドから抜け出した。細身のズボンを穿き、上半身は裸である。綾子の目を全く気にしていない顔ですたすたとワードローブへ向かった彼は、取っ手に手をかけて、ふと後ろを振り返った。
「ちょっと向こう向いてろよ。ん、それとも俺様の着替えを見たいって?」
 にやっと笑いかけると、綾子は肩をすくめた。
「馬鹿言ってるんじゃないわよ。……大体、レディの前でその格好を晒すの、やめたら?」
 それでも素直に外を向いて、肩越しに諭したが、相手はするりと返した。
「それこそお前ももう少し女らしく恥じらいってもんを持ったらどうだ?全然動じてないくせに」
「何であたしの話になるのよ。あんたにデリカシーがないのがモンダイなんでしょ、そもそも」
 返されても綾子は全く取り合わない。ここぞと胸を張って宣言するに、
「あたしは立派なレディです」
 と。気配でその胸を張った姿を感じたようで、長秀はげっそりした。
「よく言うよ……」
 呆れた顔をしながら、彼は学校指定のきっちりした制服に袖を通している。
 綾子が再び口を開いた。腕を組んで、何かを思い出している様子である。
「それにしても、あんたってほんとに遅刻魔なのよね。初めて会ったときだって、やっぱり遅刻寸前で走ってたものね。
 で、結局遅れて、もういいやーってさぼっちゃったり」
 長秀は憤然と顔を上げたものである。
「誰のせいだと思ってんだ?お前の鉄骨パンチが悪かったんだろうが」
「失礼ね。鉄骨ですって?」
「ほんとのことじゃねえかよ」
「黙んなさい!!―――ほら、もう五分を切ったわよ」


・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・


 ……さて、何とも賑やかなこの二人だが、彼らはこの越の国の、中央を少し外れた北の街・
                        ス ク ー ル
佐渡の、とある寄宿学校の八星生である。この街は島全体がいわゆる学園都市となって
いて、国中の若者達の学び舎が密集している。ここにはほぼ階級ごとにそれぞれ学校が存在
しており、彼ら二人の通うのは貴族の子弟向けの温室スクールではなく、純粋に実力で進級
を勝ち取るタイプの一般高等学校であった。

 高等学校というのは中等学校と区別するために名づけられた名称で、それは学ぶ者たちの年齢的な違いに対するものではなくて、まさに学ぶ内容の高度さによって区別がなされているのだった。つまり、高等学校は、本気で様々な分野の学問(机上学問に限らず、実践的技術も含む)を身につけたいと望む、意欲的な者たちの集うスクールなのである。高等学校を出ていれば、まずそれだけで、ある程度の社会的信用を得られるのだった。
 長秀は、安田家という、この国の最重鎮ともいえる家の跡取りであったが、社会というものをよく知るために、貴族様御用達のぬるま湯学校ではなく、この一般スクールに入れられたのだった。一方、綾子は、柿崎家という、ごく目立たない中流貴族のこれまた末端の出であり、お嬢様学校に入れるより、一般スクールで波に揉まれて実力をつけさせる方がよかろう、というわけで、やはりここに入れられたクチなのだった。
 彼らは二人とも貴族ながらこの一般スクールに籍を置いている。それゆえか気も合い、出会って以来、口ゲンカ友達として仲良くやっていた。
 その出会いはというと、それは五年前のちょうど今頃であった。
 例によって寝過ごした長秀が、大急ぎで教室に向かっていた時のこと。
 寮の部屋の窓からひょいっと飛び降りて建物沿いを走っていた彼は、角のところで出会い頭事故を起こしたのだった。


・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・


 ドサッ
「うわ !? 」「きゃっ」
 思いきり急いで走っていた長秀は、角から目の前に現れた女生徒にもろにぶつかってしまったのである。
 跳ね飛ばしては大変、と咄嗟にその両肩をつかんだはいいが、今度は勢い余って押し倒す形に地面へダイブしてしまう。
「ごめ……」
 慌ててどこうとした瞬間、
「 !? 」
 女生徒の渾身の一撃を鳩尾に叩きこまれる。
「く……」
 見事に決まって、長秀は身を折った。
「き……効いた……」
「驚かせないでよ。変態扱いされてもしかたないわよ、あれじゃ」
 女生徒はぱんぱんと手を叩き、立ち上がって服の裾を掃いながら長秀を見下ろした。
「謝った……ろうが……」
 言葉を紡ぐのもつらそうに抗議する長秀に、さすがに気の毒と思ったか、
「ちょっとやりすぎたかしら……ごめんなさいね」
 と彼女は隣に膝を折った。
「いいや。まあ……仕方ねぇ。あの場合はな……」
 眉を寄せながら、長秀は手を上げてとどめる。
「ま、これも何かの縁だ。名前くらい名乗っとこう。俺は六星生、千秋修平だ」
 通り名を名乗ると、綾子は軽く目を見張った。
「あら、先輩だったのね。―――あたしは柿崎綾子。五星生よ」
 今度はその名に長秀が目を剥く。
「柿崎 !? 」
「どうかした?一応貴族ではあるけど、末端の末端だもの。一般に居たって驚くようなことじゃないでしょ?」
 その反応に訝しげな眼差しを向けた綾子である。
「ああいや、何でもねえ。そうだよな、驚くようなことじゃ……」
 長秀はふるふると首を振って、自分を納得させるように肯いた。
 綾子はしばらく不思議そうにそのさまを見ていたが、
「―――あ、大変……」
 はっと自分の本来の目的を思い出し、時計に目をやった。
「やっぱり!!……これじゃ完全に遅刻よ。あーあ」
 空を仰いだ彼女に、
「……俺は授業に出られる状態じゃねえわ。いーや、一限はさぼるぞ。いいな」
 その断固とした言い方に、
「いいな、って……あたしもつきあえって言うわけ?」
 綾子の抗議もどこか押され気味だ。
「だって、俺、しばらく動けそうにねえし。誰かさんのせいで」
「もともとはあんたが悪いんでしょ!!」
「ああ?何か言ったか?―――あー痛たた、ヒビ入ってるかも……」
 大げさに痛がってみせる長秀に、綾子はほとほと呆れ果てたという感じのため息を吐いて諸手を挙げた。
「ほんとにもう、どうしようもない男ね……」
 ―――空では、鳥が遥か天高くに啼いていた。


・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・


「とんだ腐れ縁よね……何であたしがあんたの目覚まし時計になってなきゃなんないのかしら」
 回想から還って、綾子は呟いた。
「しかも今は同級生になってるし……。はあ。あんたほんとに安田長秀なの?」
 知り合ったその日に彼の本名を知らされて仰天した経験のある彼女は、さぼりが重なりすぎて単位を落とし、ついに出合った当時は一つ下級生だった彼女と同学年になるまでに至ったこの男に呆れ果てていた。
 安田といえばこの国の最重鎮のはず。その跡取りがこんな男で本当にいいのかしらねえ、と憂える綾子であった。
 さらにもう一つの重鎮・直江のことを思う。
「直江も、ちょっと変な奴だしね……」
 長秀を通じて直江家の跡取り・信綱ともつきあいのある彼女は、これまた眉を顰めている。
 本来ならば、スクールの大先輩として尊敬すべき相手なのだが、信綱は綾子に言わせれば崇拝する対象にはなり得ない男だった。それは綾子がひねくれているからというより、相手の性格及び態度に裏表がありすぎるのが原因なのだ。
 直江信綱は普段、完璧な人間であることを自らに任じているのだが、長秀や綾子の前では地が出る。そのギャップがあまりに激しいのが、綾子に眉をひそめさせるのだった。
 深い意味はなく、彼女は呟いた。
「この国、大丈夫なのかしらねぇ……」

 ―――この呟きにどれほどの真実が含まれていたか、人の知るところとなるのはまだ先のことだった。


・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・


「あ〜今日もへとへとだぜ……」
 とっぷりと日の暮れた中庭に、長秀が姿を現した。その背の後ろで、学舎の通用扉が音もなく閉じた。
 今日は五限目までみっちりと授業が詰まっていたのである。
 綾子は四限目までだと言っていたのでもうとっくに帰っているだろうと思っていた彼だったが、意外にも学舎の敷地を出て寮へ向かう門のところにその姿があった。それを認めて、片手を挙げた長秀である。
「よぉ。今日は四限終わりじゃなかったのかよ?―――おや、それとも俺様を待ってたってワケ?」
「馬鹿ねぇ。用事があって居残ってただけよ。……っていっても、あんたと違って呼び出しなんかじゃないからね。一緒にするんじゃないわよ?」
 軽く冗談を言ったが、綾子はにべもない。
 それでも仲良く肩を並べて帰るところが、傍目には面白い眺めだった。
 昼は食堂が混んでいて大変だったの、何限目の誰それ教授は催眠術師に違いないのと、何でもない話に花を咲かせながら、彼らは程なく寮へ辿り着いた。
「あ、そうだ」
 女子寮と男子寮に分かれるところで、長秀がふと足を止めた。
「今度の日曜、直江が来るって言ってたわ。ふっふっふっ、どこかで奢らせてやろ」
「へえ、そういえばしばらく会ってなかったわね」
 小首を傾げた綾子に、
「お前も来るだろ?」
 悪巧みをする子供さながらの瞳をして、長秀は誘いかける。
「もちろん。あたし、一度行ってみたいお店があったのよね〜」
 ガッツポーズを取る綾子である。
 にやりと笑いあった二人は、実にいいコンビだった。


・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・


「で、何故いつもいつも俺が奢ることになるんだ」
 佐渡でも一、二を争う高級料亭の席で、直江が呟いた。それでも懐を気にしているのではなく単にその理不尽さを愚痴るあたり、やはり普通の感覚ではなかったが。
 対する長秀はどこ吹く風である。
「きまってるだろ。俺たちは学生。で、お前は立派な社会人だろうが」
「そーよ」
 すかさず、綾子。
 二人は勝手に肯いて、ばしっと箸を構えた。実に見事な息の合い方である。
「……もういい。せっかくの品が不味くなる。黙って食え」
 痛み出したこめかみをきつく押しながら、直江は自分の皿へと意識を戻したのだった。

「―――最近、何か変わったことは?」
 食後の果物に至って、長秀が直江を見た。普段の軽いノリはすっかり消え失せ、その顔は『安田長秀』に戻っている。綾子はそんな二人を見て、気配を消した。
 こうしてこの三人が集まるのには訳がある。一介の学生として、中央を離れたここ佐渡にうずもれている長秀が、直江と二人で王都の情勢を語り合うための場なのだ。そこに何故綾子が混じるのかというと、彼女のキャラが、むさくるしくなりがちなこの会見に、ちょうど良い明るさを添えてくれるからだった。末端貴族の彼女を未来の重鎮の会見に参加させるというと奇妙に見えるかもしれないが、彼女の性格のまっすぐなことは二人の太鼓判を押すところで、こうして三人は腹を割ったつきあいを持つようになっているのである。
「特に何も。平和なものだ。……尤も、そういう気の緩みにこそ、侮れない穴があるのかもしれないが、な……」
 さいぜんの長秀の問いに答えた直江は、冬瓜を一切れ口に放り込むと、自分で自分の言った言葉に考え込み始めた。
「またまたあ。そんな悪い方にばっか考えてるから老けるのよ、あんたは」
 綾子がからからと笑い飛ばす。
「お前たちが明るすぎるんだろうが。もう少し真剣に物事を考えてみたらどうなんだ」
 直江は一層深いため息をついて、再び一切れつまんだ。
「おい、俺様の分、残しとけよ」
 すかさず長秀のつっこみが入り、あたしのもね、と綾子も手を伸ばす。
「飢えた獣のような言動はよせというのに……」
 再び吐き出されるため息。
 深く、海よりも谷よりも……。


・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・


「よく食ったぜ……」
「おいしかったわね。さすが、香雪亭。佐渡一、っていうのも満更誇大宣伝じゃなさそう」
「それは認める」
 綺麗な夜空を眺めながら、奇妙な三人連れは肩を並べる。
 頭上に輝くは、牛飼い座。中の三ツ星すらもくっきりと冴え渡った降るような星空だった。

  ベテルギウス
「二重星……」

「ん?」
 直江の呟きに、長秀は隣へ視線をやった。見れば、直江は空を見上げている。
「紅い星―――」
 再びの呟き。
 彼にならって上を仰いだ長秀は、同じものを見上げて肯いた。
「ん……そうだな。紅、だな」
 直江がその紅に何を見ているのかは、すぐに察しがついていた。
「きっとあのような色をしていることだろう……我らが主となるべき人の瞳は……」
 やはりそうだった。長秀も少し遠くを見る目になる。
「そうだな。真紅のドラゴンアイズ……いつ出会えるかな」
 長秀が呟くと、直江は視線を戻してふうっと息をついた。
「わからん。しかし、そう遠いことではないだろう」
「だな。……でも、せめて卒業してからがいい」
 肯いた長秀だったが、その台詞に異論のある者がここにはいた。
「―――あんたが卒業するの待ってたら、いつになるかわかりゃしないわよ、そんなの」
 呆れたと言わんばかりの口調に、憤然と顔を向ける長秀。
「うるせえ。俺様が本気になりゃ、星二つくらい、すぐだぜ」
 スクールは十星級が卒業単位なのである。彼らは現在八星生だった。
「一星下だったあたしが今や追い抜かそうってとこまで来てるのに、よく言うわよ」
「何だとぉ」
「あら、何か間違ったこと言ったかしら、あたし?」
「お前なあ!」
「やめないか、お前たち。人がせっかく浸っているところを」
 始まってしまった口喧嘩を、直江がとどめる。
 ―――まったく、この二人といると、しんみり物思いにふけることもできやしない。
 尤も、そういうのが俺には息抜きになっているのかもしれないがな……そうでなければわざわざこうして時間を取ってまで会おうなどという 気にはならないだろうから。
「ね、ちょっと。今何時になるの?」
 ふいに、綾子が直江に声をかけた。どうやら喧嘩は一段落ついたようだ。
「ああ、―――そろそろ日付が変わったか」
 時計を見れば、ちょうど真夜中であった。
「ちょっと !? 明日は一限からなのに!!ううん、それよか、夜更かしは美容の大敵なのよっ」
 上がった悲鳴に重なるようにして、
「ていうか!俺一限のレポートができてねえ!!やば……」
「ああら?やっぱりあと星二つっていうのも、まだまだ遠そうねぇ」
「ほっとけよ!」
「大体あんたはね……」
 再び始まる舌戦。
 直江はもはや二人のことは視界からも意識からも追いやって自分の思いに引きこもることにした。
「ベテルギウス……」
 再び空を仰ぐ。
 冴え冴えと輝く数多の星の中に、紅い星が一つ。―――正確には二つ。二重星・ベテルギウスだ。
 紅。
 白く、青く輝く星々の中で、ただ一点の真紅。
「ドラゴンの瞳……」
 直江は呟く。
 父の主・帝王謙信公の双眸を見上げるたび、自らの主が持つはずのそれを思っていた。
 公の紅瞳は確かに宗家の紅だが、それでもそれは自分のものではなかった。
 俺の真紅ではないんだ……あの紅は。

 いつか出会うはずの、俺の真紅―――

「会いたい」
 唐突に口をついて出る、言葉。

 それに軽い驚きをおぼえて、直江は息をとめる。

 ―――何だ、今のは?

「会いたい……と?」
 口元を押さえて呟いた。



・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・





 惹かれるままに、心は渇望を始める。



 ―――出会いのときまで、あと百余年……。




★魁様からのコメント★

  このたびは、魁のところで1000HITを踏んでいただいて、そしてお祝いまで頂いて、
本当にありがとうございました★★
お陰さまで、わりと調子良くやっていけています。きっとこれからも。
頑張っていきましょう!

さて、このリクエスト小説ですが・・・
起承転結ゼロの謎の小話。
すみません。こんなシロモノになってしまって・・・。記念品なのに、記念すべきものになってない。
二人のやりとりで終わってますね。直江さん、最後だけ・・・。
これはみな、魁の腕のなさによるものです。

―――お目よごし、失礼いたしました。

★管理人の叫び★

素敵なものを頂いてしまいました。
本当にいいの?(笑)
長秀と綾子さんの会話は絶妙だし、直江は科白少ないのに、しっかり存在感をアピールしてるし。
楽しかったです、ありがとうございますvvv



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